このブログには滅多に仕事の事は書かないですけど、今日は身内の案件だったので気兼ねなく…
最近うちらの業界ではねんきん特別便の話題ばっかりで、今日の勉強会でも、その関係の情報交換に終始してしまいました。
かく言うちまきも、お客さんから預かったねんきん特別便を持って社会保険事務所へ行ったり、社会保険事務所の臨時職員としてお客さんの応対をしたりで…
今日はちまきの母親に来たねんきん特別便を持って社会保険事務所へ行きました。
ちまきが生まれる時の出産費用の足しにするために、ちまきの母親は厚生年金の脱退一時金をもらっています。しかし、その記録が抜け落ちていたのです。
年金額に影響がないので別に放っておいても構わなかったのですが、「宙に浮いている番号が1件でも減るのなら」と言う事で、社会保険事務所へ持ち込みました。
まだ、こうして「脱退一時金を何に使ったか覚えている人」ってのは、タチがいいんですよね。
ありがちなのが「会社の人が勝手に申請して退職金代わりに本人に渡した」と言う例で、本人に脱退一時金をもらった自覚がないもんだから「どうしてこの期間が年金加入していなかった事になっているんだよ」と言われてしまうんですが…
ちまきの母親の場合、勤務期間や勤務先がきわめてはっきりしている上、脱退一時金をもらった記憶も正確なので厚生年金に加入していた事も間違いがなく、簡単に記録は出て来るだろうと思っていたら…
出ない、出ない、いくら検索をしても出て来ない。
どんな検索をかけても一向に出て来ないので、データベース検索をあきらめて紙台帳のマイクロフィルム閲覧に…
確かに台帳にはちまきの母親の名前が載っていました。が、PCの画面上のマイクロフィルム閲覧は解像度が甘い上に、その紙台帳がぐちゃぐちゃな字だったものだから年金番号の判読が出来ず…
結局はその紙台帳の発生元の社会保険事務所へ電話で問い合わせて別の台帳のマイクロフィルム画像を送ってもらうと言う段取りに進み…
判明した年金番号からデータベース検索を行い…
ようやく出て来た記録が…
名前が違っていました…
「ヨシダ」が、なぜか「ヨシハラ」になっていました…
ちまきも、応対した職員も(と言っても、やっぱり臨時職員で、ちまきの同業者で支部での顔なじみだったんですけどね)「こんなヒドい間違いは珍しなぁ」と。
読み間違いでもなく、打ち間違いでもなく、一体何がどうやったらこんな誤入力をするかなぁ、と。(入力した人が寝ぼけていたとしか思えないぞ)
読み間違いや打ち間違いは、どんな間違いが発生しているかが経験則上わかっていて、それを応用してデータベース検索したりするのでいいのですが、こんな根本的な入力間違いは検索のしようがないです。
紙台帳の電子化作業が、そんなにも品質が悪かったのか、と思うと、この年金記録のクリーニング作業は難航を極めそうだなと実感してしまいました。
逆に、そこまでデータが汚れているとなると、データベース検索する人のスキルも相当高いものである必要があるわけで、今まで「記録が見つからなかったですね」で済ませている中に、実は探せていないだけな案件がどれだけあるのだろうかと思うと、ちょっと怖くなってしまいます。
今回のちまきの母親の場合は「絶対に記録があるはずだ」とわかっていたからこそ、深い所まで入り込んで根性で記録を探し当てる事が出来たんですよね。(しかも、休日開庁で閑古鳥が鳴いている状態だったから、湯水の様に時間を使えたし)